2016.10.21

hifumi creating1周年とnew brand!

本日。

2016/10/21

 

hifumi creating

メーカーを立ち上げてから1年 経ちました!

S

自身としては様々な変化、刺激のある中。

あっという間に感じる1年間でしたが・・・

昨日のコラムでも書かせてもらった通り、色々とご協力頂いた皆様、アングラーの皆様のバックアップを力に継続しております。

1年前には、理想としていた開発特化型のメーカーへの道を実感しつつ、これからもさらに推し進めたいと思います。

 

皆様、本当にありがとうございます。

 

 

 

 

そして、突然ですが・・・

2年目のスタートのこの日。

新たなブランドをスタートさせたいと思います!

 

それは・・・

 

logo-hifumi-white

 

 

【ラボ スペック】

 

「一歩踏み込む」をコンセプトに

わずかな瞬間、限定された状況にのみ

驚異的で圧倒的威力を発揮する特殊ブランド。

 

ラインナップするのは、hifumi creatingのモノづくりをベースに、さらにトライアル要素を込めたlimited item!

 

「特化」 「特殊」 「限定」

 

そんな状況を攻略する為・・・

時には大事な基本性能を犠牲にしてまで、ある特殊な性能だけを磨きあげたモデル

 

もちろん、それは状況に合わなければ汎用性を欠いたアイテム。

言わば【諸刃の剣】

 

それでも、特定の状況を打破する為だけに、高めた〈一点突破力!〉

マニアックなアングラーの狙いすました〈限られた一瞬〉

それを打破する力を秘めたアイテムを準備する。

それが、【labo’ spec】です。

 

Take one step!

 

logo-hifumi-white

 

 

 

hifumi creating 2年目に突入する本日、

新たに加わる、【labo’ spec】

 

今後、このブランドからも製品をラインナップ予定です。

(詳細は、近日中に更新予定です!)

 

 

皆様、これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

2016.10.20

1年!

S

 

hifumi creating

立ち上げたのは2015年10月21日

 

そうなんです。

おかげ様で明日、hifumi creatingは1周年を迎えます!

 

様々な形で支えて頂いた人達、仲間、家族。

そして、何よりhifumi creatingの製品を購入して頂いたアングラーの皆様に本当に感謝、感謝です。

 

今日はhifumi creatingにとって大晦日?前夜祭?となる大事な日

少し、この1年を振り返ってみようと思います。

 

1年前には、開発特化型メーカーを目指してスタートしたものの、

最初はただ、ただ開発に没頭する日々。

 

それは、ルアーの設計、削り、フィールドテスト、改良。

この繰り返しでした。

間違いなく、今までで一番多くのルアーを設計、削った日々です。

 

そして、徐々にぼんやりだった新たな開発アプローチも少しずつ明確になってくる手応を感じながら・・・

ついに最初のアイテムsherry95を量産に向けて着手。

 

トライアル的要素が多いので量産工場の人達と何度も検証しながら、問題があればとことん向き合う。

そんな一歩、一歩、しっかりとしたモノ造りがスタートしました。

 

それが、何とか形となり、次は先行販売に始まり、量産、出荷。

それまで感じたことのない感慨深さがそこにはありました。

 

もちろん。

その後も、この開発に没頭する日々は続いています。

 

そして、この1年間の中でリリース出来たアイテムは・・・

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

【sherry95F&SS】

【sherry125F&SS】

この2アイテム。

 

まさに1年目はsherryの年となりました。

 

 

皆様、sherryはどうでしょうか?

 

中には正直、

「ちょっと難しいかも」

そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

確かに、リップも無く、シンキングペンシルと呼ぶには軽量。

強いアクションが手元に伝わるルアーではないので、ブルブル感も弱い。

自由度が高い分、最初にどう動かせば良いのか?不安になる。

こんな印象もあるのではないでしょうか?

 

実際、一部の業界関係者からは・・・

「なぜもっと簡単なルアーにしなかったの?」

「もっと売りやすいルアーが良かったのと違う?」

そんな意見も頂きました。

 

確かに・・・

開発アイテムは、様々なアプローチをしているので中には「シンプルで明確」そんなプロトルアーも存在しています。

 

ただ・・・

最初のアイテムでhifumi creatingとして表現したかったのは、ルアーとしての性能だけでなく、これから展開していく方向性も

 

それは、

「アングラーの可能性を広げたい!」

 

これを言葉だけではなく、モノ(ルアー)でも・・・

それが、sherry なのです。

 

・軽量ルアーは飛ばないという壁

・細部の金型加工の限界

・アングラー(使い手)によって変化するアクション

・シャローレンジのナチュラル系アピールの極致

・・・等々

sherryには可能性を広げる為。

そんな挑戦に溢れています!

 

確かに、力強いアクションのルアーではありませんが、

そこには、だからこその可能性を込めています!

 

そして、

「sherryにある何か」を感じて購入して頂いたアングラーの皆様。

そんなアングラーの多さに、hifumi creatingは継続、さらに一歩押し上げて頂きました。

 

もちろん、僕が開発者としてsherryに込めた「何か」は必ずあります!

これは、ハッキリ断言させてもらいます!

 

 

それでも正直なところ販売前は・・・

「ちょとわかりずらいかも?」

「全く理解してもらえないかも?」

一抹のそんな不安の中。

販売は始まりました!

 

すると・・・

僕の想像をはるかに超えるスピードで使いこなすアングラー達の出現!

また、想像以上の性能(使い方)を引き出して凄まじい結果を出すアングラー!

「何か」を感じて、すぐに結果出なくても投入し続けてくれるアングラー!

 

中には個人のフェイスブックを通して直接メッセージを頂く人達も多く、

本当に驚き、貴重なご意見。そしてこれからの展開にパワーも頂きました!

 

そもそも、sherryは、使い手によっても大きくアクション、釣果が左右されるルアーです。

使い込むほどに変化し、何より

 

「自分の力で釣った!」

 

この達成感もまた、何よりアングラー1人1人にもっと強く感じて欲しいのです!

 

そして、僕自身はそれを支える開発にこれからも尽力しようと思っています!

 

 

・・・・

やっぱり。

これから僕が展開していくルアーの方向性を示す第1弾には

【sherry】

を提案出来て良かったと思うのです。

 

 

そして、sherryとアングラーさんが繋いでくれたhifumi creating2年目には・・・

これまでの開発、テスト期間を経て、数種類のルアーが量産進行中です!

 

是非、ご期待ください!

 

皆様

本当にありがとうございます。

今後ともhifumi creatingをどうぞよろしくお願いします。

 

 

S

 

 

最後に・・・

2年目がスタートとなる明日には、更に新たな展開を発表させてもらいたいと思っています!

(詳しくは明日、更新予定のコラムにて・・・)

 

2016.10.14

sherry F(フローティングタイプ)

sherry F(フローティング)タイプ

p1020751

 

販売以来、

ときどき・・・

「フローティングタイプはどんな泳ぎですか?」

「トップのペンシルベイトですか?」

「シンキングと違って水面を真っ直ぐ泳ぐのですか?」

そんな質問を頂く事があります。

 

やはり、sherryはリップレスタイプなので、

まして、フローティングは・・・

なかなか泳ぎのイメージ沸かないですよね(汗)

 

遅くなりましたが、リトリーブ中のstop&goの動画編集しました

まずはご覧ください。

 

ご覧のように、

リトリーブを始めるとアクションしながら、潜り。

止めると浮上してきます!

 

また、シンキングタイプに比べて、浮力(水面に浮上しようとする)が生きているので、リトリーブ時のアクションは少し強くなります。

 

もう少しアピール力が欲しい!

ブルブル感がもう少し伝わって欲しい!

そんなアングラー、シチュエーションにはF(フローティング)タイプがオススメです。

 

もちろん、SS(スローシンキングタイプ)同様にロッドワークやリトリーブ変化にはレスポンス良く反応します!

 

 

アピール力UP、シャローレンジ、根掛かりを防ぐ時はF(フローティング)

飛距離優先、レンジを下げる、よりナチュラルアプローチの時はSS(スローシンキング)

・・・等々

 

是非、

F(フローティング)とS(シンキング)使い分けてみてください。

 

 

 

2016.08.19

hifumi creatingの開発ベース vol.2(後編)

 

さっそくですが・・・

前回のコラムhifumi creatingの開発ベース vol.2(前編)の続きです。

 

【鱗(うろこ)】

をテーマに書かせてもらっていますが、今回は本題となる【ルアーの鱗模様】の話です。

 

 

前回、魚の鱗には、違い、意味があり、【鱗に対する意識がある】という話でしたが、

 

では、ルアーの鱗模様はどうなんでしょうか?

少し書いてみます!

 

実は、ルアーの作成において、この鱗模様はボディー完成後からの追加工となることがほとんど。

当然、意図しなければ、鱗模様は入りません。

もちろん、加工に時間もお金も発生してきます!

 

ではなぜ?

わざわざ鱗模様を入れているのでしょうか?

 

「本物っぽく見せる為」

「独自の鱗模様によってメーカー色を出す」

これもあると思います。

 

でも、鱗模様によってルアーが大きく変化する事もあるのです!

 

まず1つ目は、

【輝きの違い】

 

ボディーに鱗模様=凹凸があることでボディーに受けた光が乱反射します。

同じホログラムシートを貼っていても、違うように見えるのが面白いところです。

(もちろん、輝き重視で鱗模様無しの選択も・・・ありだと思います!)

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

*ブレードもプレーンとハンマードでは輝きが違います!

 

 

2つ目は、

【塗装の強度アップ】

鱗模様がルアー表面に凹凸を与えるので、塗装の際にスベスベボディーと比べると塗膜の密着率が上がります。

これにより、ルアーの塗装が剥がれにくくなる効果も期待できるのです。

 

 

そして、3つ目となるのが、

【アクションの変化】

表面の鱗模様(凹凸)による、受ける水抵抗が変化。

繊細な動きのルアーほど、この影響が出てきます!

当然、模様の溝が深ければ深いほど、その影響は大きくなります。

 

鱗模様の効果を簡単にまとめると・・・

【鱗模様による輝きの違い】

【塗装の強度アップ】

【アクションの変化】

 

要するに、これらが、鱗模様の有無によって差が出てくるのです。

スパイス的な微妙な要素かもしれませんが、これも使い方次第です。

(上手く使えば、効果あり。間違えれば、残念な結果も)

 

 

〈本物の鱗の意味、ルアーの鱗模様の効果〉

 

あくまでも、個人的な独自の捉え方ではあるのですが・・・

どうだったでしょうか?

 

 

こんな風に考えているので・・・

 

もちろん、手掛けるhifumi creatingルアーの鱗模様

 

かなり、こだわってます!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

今回、sherryで表現したかったのは、ベイトの弱々しい輝き

なので、鱗模様は間隔がほとんどない微細なもの。

これを側線上部だけ入れて、下部は模様無しの2パターンの輝き(反射)を組み合わせるものです。

 

しかも、アクションへの影響、スライド幅の伸びを考慮して・・・

「ホログラムが途切れないほどのごくごく浅い鱗模様」

これを、完成イメージとしました!

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

しかし、

これが言うのは簡単ですが、量産で実現するのはかなり難しい!

 

繊細なタッチが要求されます。

深い溝加工では、問題にならない事でも、この微妙な浅い模様を金型で実現するのは困難です。

加工の数値設定だけではなく、最後は人間の感覚による「手作業」が大事になってきます。

 

まさに、紙一重の調整となるのです。

 

そして、実際に・・・

金型へ鱗模様加工→プラスティック成型→実物確認→金型分解→鱗模様深さ調整→金型組み立て→プラスティック成型→実物確認→

*何度も繰り返しながら、調整してもらったのです。

 

どうですか?

かなり、手間ですよね💦

 

量産工場の人達の 職人魂

その技術とモノ造りに対するスピリッツに感謝、感謝です。

 

 

結果。

 

sherry独自の鱗模様による輝き!

 

この弱々しい光を放つ為に、いろんな思い、尽力があったという話でした。

 

是非、sherryの鱗模様をじっくりと見てみてください!

 

鱗模様を指で撫でても、ほとんど引っかからない感触。

蛍光灯など、光に透かしても、鱗の線で切れていないホログラムシート。

それでいて、よく見れば刻まれている鱗模様。

 

そこには、モノ造りに対する職人魂

入ってると思います!

 

 

最後に・・・

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

*魚も成長すれば、鱗も大きくなります。当然sherryの鱗も成長してます!

実は、sherry80,95,125 各サイズで鱗模様のピッチ(間隔)を変えてるのです!

2016.08.18

hifumi creatingの開発ベース vol.2(前編)

 

 

L

hifumi creatingの製品には、「魚が釣れる要素」はもちろん。

開発段階から僕の様々なこだわり、想い、メッセージ、トライアル要素も込めています。

それは、見た瞬間に分かりやすいキャッチーなモノから、表面化していない細部まで・・・

そんなhifumi creatingの開発ベースになっている「こだわり」紹介させて頂くこのコーナー。

第2回は・・・

 

【鱗(うろこ)】です。

 

まずは、本物の鱗の話から。

 

魚の鱗。

 

みなさんは、どんな感じで見ているのでしょうか?

釣りをしていると、キャッチした魚や、捕食されているベイトから剥がれた鱗を見たり、触れたりする機会もありますよね。

 

また、掛かっていた魚がファイト中にフックアウト。

回収したルアーのフックに引っかかっている鱗の大きさを見て・・・

「今のは、デカかった💦」

そんな経験もあるのではないでしょうか?

 

そもそも鱗は、魚にとって外傷や雑菌の侵入などを防いでいる保護の役割も果たす大事なモノ。

その生活環境や成長速度、外敵への対抗手段にもなりえるので、魚種によって独自の方向で進化しているのも興味深いところです!

 

さらに、顕微鏡などで拡大して観察してみると・・・

雪の結晶のように、細部は想像以上に複雑で神秘的な模様だったりします!

 

鱗模様2

(*参考資料)

 

また、魚種によって違う質感。

薄くて小さいものから、分厚くてゴツゴツしたものまであります。

 

その違いを少し意識、記憶しておくだけで、様々な情報も得れたりもします。

 

引っかかってきた鱗を見て、過去の記憶と結びつけることで・・・

 

「バレたのはシーバス」

「今のは、鯉」

「この付近に居る群れはボラ」・・・等々

 

鱗から得る情報で、周辺のベイトやある程度の魚のサイズも把握出来たりする可能性もあります。

 

そんな、鱗。

僕の個人的な考えですが・・・

フィッシュイーターにとっては、どちらかと言うと、

 

【嫌なモノ】と捉えています。

 

と言うのも、捕食の際には、どうしても丸飲みを強いられる事がほとんど。

水中で逃げる小魚の鱗を剥がしてから捕食というのは、なかなか現実的ではありません。

 

という事は、人間でイメージしやすいように例えると・・・

【フルーツの丸飲み】

こんな感じかも?

 

●イチゴ、サクランボ→◎ このままで全然OK♪

●リンゴ→〇 大丈夫

●パイナップル→✖ できれば避けたい💦

 

どうでしょう?

自分が食べる時に皮を剥かずに丸飲み限定となると、

 

選んでしまったり、

躊躇したり、

食べる量が変わったりするのではないでしょうか?

 

こんな風に・・・

●鮎、カタクチ→◎ 大好物!ガンガン食べれる

●コノシロ、小型ボラ→〇 全然食べれる

●大型のボラや鯉→✖ 覚悟して数匹だけ

 

もしかしたら、こんなランキングがあり、

一度に食べる量に違いあるのかもしれません。

 

まあ、

「皮(鱗)に一番栄養あるのに~」

みたいな独自の発想で、鱗を好んで食べてる人(魚)が居ないとは言い切れませんが・・・

 

もちろん、成長した大型魚は消化に必要な内臓、消化液も成長してパワーupしているので、栄養価の高い大型ボラなども気にせず捕食している場合もあります。

 

とは言え、鱗自体が大きく、厚みがあれば消化しずらいのは違いないと思います。

 

そう思うと、

 

たかが鱗。されど鱗。

 

【フィッシュイーターの鱗に対する意識】

これは、あると思うのです。

 

おっと・・・

序章のハズが、思わず熱が入って本物の鱗の話が長くなりすぎました💦

 

 

そろそろ本題の【ルアーの鱗模様】の話に入りたいのですが・・・

 

こちらも長くなるので、・・・

今日はここまでです。

 

hifumi creatingの開発ベース vol.2(後編)へと続きます。

 

*明日、8月19日更新予定です