2017.02.28

hifumi creatingの開発ベース vol.4

L

hifumi creatingの製品には、「魚が釣れる要素」はもちろん。

開発段階から僕の様々なこだわり、想い、メッセージ、トライアル要素も込めています。

それは、見た瞬間に分かりやすいキャッチーなモノから、表面化していない細部まで・・・

そんなhifumi creatingの開発ベースになっている「こだわり」紹介させて頂くこのコーナー。

 

 

第4回は・・・

【ふわっとした違和感の話】です。

 

今回は、開発の日々の中で感じる事がある微妙~な話です

 

ルアーの量産販売。

開発コンセプト実現や、量産安定性を高める為、色々な改良、改善を加えて進行していきます。

そして色んな課程を経て金型も無事完成しようやく量産スタートとなるのです。

 

そんな中。

量産準備がほぼ整い後はスタートするだけ。

そんな最終局面で・・・

 

【ふわっとした違和感】

 

これを感じる事があります。

もちろん、そのルアーに致命的な欠陥があるわけではありません。

 

・・・ただ、少しだけ感じる微妙な違和感。

こんな感覚を覚える事があるのです。

 

もちろん、泳ぎはイメージの範囲内。

テスト釣行では魚も良く反応してくれている。

使用感、強度にも問題ない。

 

・・・でもスッキリしない。

 

こうなると、なかなか量産スタート出来ない状況に突入してしまいます。

 

と言うのも感じているのは

「ふわっとした違和感」

大きな欠点や動きにイメージの違いが無い分、逆に改良点や修正箇所が不明確。

実際にルアーとしては十分機能しているのでフィールドに出れば釣果も十分!

 

しかし・・・それでも拭えない違和感。

「良いけど、何かちょっと違う」

おそらく、理屈ではない感覚のズレみたいな感じです。

 

 

そして、今までの経験上。

この違和感はずっと残ります。

払拭の為、そのままの仕様でどれだけフィールドテストで多くの魚を釣っても消えません。

 

こうなると手強いです。

苦悩したり、色々試しても結果の出ない日々。

モヤモヤ、イライラ

混沌とした長い時間が流れます。

 

・・・・・

それでも諦めずにいると突如、思いも寄らない事がキッカケで急に進展します。

そうなれば、急に改良点が明確になり、新たな可能性がどんどん広がります!

 

しかし、

この「思いも寄らないキッカケ」が実は大問題なんです。

 

当然、違和感を感じた時点で可能な改良はどんどん試します。

その先ではなく、全く違う方向からのアプローチからの打破。

 

つまり、

思いもよらない方向に進めるには、当然、大幅な改良を必要とします。

時には、改良の為に金型自体を造り変える事になったり・・・

全てにおいてハイリスクです。

 

 

 

では何故?

このハイリスクな結果となりやすい違和感にこだわるのか?

 

それは、明確です!

この違和感みたいな引っかかりを解消した時にこそ『圧倒的に釣れるルアー』になった経験が多いのです。

やっぱり、この魅力には勝てません!

 

なのでこの『ふわっとした違和感』

解消した時の可能性の広がりを信じて・・

 

hifumi creatingのルアーを展開していく上では重要事項!

これからも見逃さないように、自分のフィルターは良く磨いておこうと思うのです。