2016.06.06

サイズの違い!

 

ルアーサイズの違い。

本当に大事ですよね。

 

「9cmのミノーでは喰わないけど、8cmなら喰った」

「7cmのバイブレーションではアタリゼロだけど、5cmクラスの小型にしたら連発!」

「小型ミノーは喰わないけど、ビッグベイトと呼ばれる大型クラスだけアタル!」

 

こんな明らかな差の体験が、サイズの重要性を痛感させてくれるのではないでしょうか?

 

もちろん、その時に捕食しているベイトの種類、状況によって効果的なサイズは全く変わります!

365日、いつでもどこでも通用する万能サイズは・・・残念ながら未だに見つかってません(汗)

 

そんな経験がルアー開発においても・・・

[サイズの重要性]これが頭から離れません。

 

ただ、このルアーサイズ。

もちろん、長さだけの問題ではありません。

 

むしろボリュームの方が重要です。

 

と言うのも幅、体高が変われば急にボリューム(サイズ感)が違ってくるのです。

体積が変わるので当然ですが・・・

 

皆さまも細身のミノーと体高のあるバイブレーションでは同じ長さでも、全く違う印象を受けるのではないでしょうか?

 

僕自身も開発中、時には0.1ミリ単位で幅、体高を調節する事もある程、数値的には微妙な差でも、ルアーの見た目の印象(サイズ感)が大きく違ってくるのです。

 

 

 

開発面ではさらに踏み込んで・・・

[そのサイズに適したアクション]

これを最重要視しています。

 

イメージとしては・・・

5cmのカタクチと15cmのマイワシの泳ぎ方の違い

3cmのイナッコと30㎝のボラの泳ぎ方の違い

当然、サイズが違えば、その筋力、水圧も変わるので泳ぎ方も変わってきます。

ざっくり言えば、これを意識しています。

 

もちろん、小型サイズならハイピッチのキビキビしたアクション、大型サイズならスローピッチなユラユラとしてアクションが良い!

なんて単純な話ではありません。

 

ルアーという「人工的な偽物」がフィッシュイーターに思わず口を使わせる要素。

「本物以上の魅力」を発揮するアクション。

 

これを、各サイズで最適な動きを引き出せるようにするのが重要だと考えています。

 

ルアー開発者としての立場は、この[最適アクション]をいつも模索しているのです。

 

なので、同じ名前を持つルアーをサイズ展開する場合でも、単純に等比でサイズアップ、サイズダウンするのでは僕が思うアクションは出ません。

 

 

実は、最近のルアー設計は専用ソフトやCAD・CAMを使う事が主流なので、連動して倍率を上げたり、下げたりするのはボタン一つです。

なので、逆にどこか変化させる方がいろんな所に変化が生まれ、それを修正していくのが手間だったりします。

また、ボリュームを変化すればするほどウエイト配置や内部構造の変更も必要となってきます。

 

それでも、[目指す最適アクション]には必要な大幅な修正。

 

結果。

各サイズごとに全てを再構築。

hifumi creatingの開発にはこの地道な方法しか無かったりするのです。

 

 

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

*sherryもサイズ展開中!

開発スタートはほぼ同時でも仕上がり状況は全く違います。